Danteセミナー&NEXO LS18の試聴会 に行ってきました
平成25年10月26日に、銀座ヤマハスタジオ(B2F)で行われた
DanteセミナーとNEXO LS18の視聴会にいってきました。
近年デジタルオーディオの規格の中でも音質が良いと評判のDante、
ヤマハは早い段階から目をつけ、Dante対応のネットワークカードを採用したことでも知られています。
今回は、Danteのスイッチ(HUB)ボックスの紹介に端を発してDanteシステムを使う時の注意事項の解説がありました。
このDanteネットワークによる音質の良さを手に入れるためには、これらDanteに対応した機器(ツール)を最適な状態で利用しなければ、
音質の良さを手に入れるどころか、音が出ない、ノイズがのる、反応が鈍い、などの問題が生じる。
デジタル伝送の注意事項を再確認しました。
主なキーワードは、以下のとおり。
・Primary回線とSecondary回線を用いた機器間のケーブルの接続方法、
・伝送距離は100mを超えたら光伝送
・ワードクロックのマスタはDanteを基幹とすることができるか
・マルチキャストかユニキャストか
・レイテンシー
・スイッチ(HUB)の送受信に要求する優先順位(QoS:Quality of Service)
(Danteでは同期用データが最優先、次に制御・監視信号、そして音声データとなっている)
参考 http://dev.audinate.com/kb/webhelp/home.htm (Quality of Serviceを参照)
なかでもDanteは二重化を備えていますが
プライマリー回線とセカンダリー回線の2つの回線によりネットワークを2つ持っているという考え方であるため、
一つのネットワーク回線内にプライマリー回線とセカンダリ回線を混在させてはいけない、という注意が必要です。
この注意事項は単純なことですが、Danteの注意事項として強調されているように、
二重化の考え方は、製品、メーカ、それぞれで微妙に異なり特徴があり、
システムの二重化を構築するときには、
採用する現場の性格にあわせて取り入れなければ良いところを生かせず仇となってしまいます。
優れた機器が次々と創出される今日、
使い方を念頭に入れて選定することの大事さを改めて実感した一時であった。
Danteネットワーク設計ガイドが、YAMAHAのホームページにあります。
Audinate Dante Network Design Guide | ヤマハ
Danteは、Audinate社が開発したネットワークオーディオ技術です。Dante機器はネットワーク上でお互いの機器を自動的に認識することで、複雑で間違いやすいセットアップを…
● NEXOで待望されていた18インチサブウーハーがお目見えしました!
PS15(NEXOのフルレンジスピーカ)と音のつながりが良いサブウーハを提供したい!ということで
今回登場したLS18。早速PS15とスタックさせて聴かせてもらいました。
ささやかな音量で流れていたBGMを聴いた時には「サブウーハは鳴っているのかな?」と耳をそばだてました。
耳をそばだてて始めてわかる程度の音量でしたが、確かになっていることはわかる、うんうん。
主張しすぎないけど存在はわかる、そんな印象から品の良さをなんとなく感じました。
そしてお待ちかねの視聴タイム、
おぉぉ~~!吐き気がする程の低音のパワフルな音量!を感じる一方、随分とキレのあるしまりのある低音を感じました。
音量が出ていればOKだ、というサブウーハとは違い、
このキレとしまりのある低音が、これが品の良さを感じた理由かなと感じました。
PS15をお持ちのあなた(個人ではいないか・笑)! 一度、試聴してみるべし。
主催:株式会社ヤマハミュージックジャパン
イベント案内はこちら
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/news_events/events_campaigns/events/201310_dante_ls18.jsp
(千葉朝子記)