音響設計の仕事を通しての会館職員のご活躍とご苦労についての感想

日常の設計管理コンサルタント業務を通じて仕事の流れにそって日ごろ感じることを披露したいと思います。
(特に会館職員との関わりについて)

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7. 1~2年後の瑕疵検査時点

この時期になってくると開館時点の喧騒も一段落し開館,ホールの運営状況もある種のパターンができあがってくる。そして設計、工事関係者が一堂に会して工事の瑕疵すなわち施工などによる不具合個所を使用者側からの意見としてテーブルに載せられ設計の趣旨に基づき,そして総合的な判断から検討し解決していくのがこの時期である。保証期間の最後の締めくくりである。ここでは不具合が工事によるものと、使用するにあたってさらに良くなる“要望”とが常に混在している。この検査・検討会では検査会議議長の手腕が混乱の整理に大きく貢献する。通常は使用者側の一方的な話で終わる例が多いが最近では設計者もホール建設経験者が増えてきているので混乱は最小限で終わる例が多い。これは総合事務所だけではなくデザイン事務所と呼ばれている個人名を冠した設計事務所にも最近多く見られてくるようになった。また会館サイドもこの点に関心が集まってきているように見うけられる。施主サイドの建設担当者の経験によることも多いが使用現場に押し切られることは十分考えられるので、建築設計者に対するわれわれ音響設計担当の共同作業の重要さを痛感する。

(浪花克治記)

Part8に続く。

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