音響設計の仕事を通しての会館職員のご活躍とご苦労についての感想

日常の設計管理コンサルタント業務を通じて仕事の流れにそって日ごろ感じることを披露したいと思います。
(特に会館職員との関わりについて)

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6. オープニング

オープニングで感じることはやはり慣れない設備を使っていることによる催し物に適した調整と打ち合わせ,さらにハプニングに対する対応が不充分になってしまう点であろう。特にクラシックのコンサートにおけるアナウンスの音質と音量にこのことを感じる場合が多いのである。一瞬のアナウンスであるがその後に演奏されるクラシックコンサートの雰囲気を台無しといえば大げさかもしれないが雰囲気をそがれてしまうのも事実である。また、聴衆の年代・趣味・趣向も加味しなくてははならないだろう。どうして音量が大きくなったか,音質がロック、ポップス調のキンキンしたものになったか等と聴いてみるとアナウンサーとMCマイクの距離や話し方など事前のリハーサルには無かった緊張と改善の気持ちから,違う話し方、違う距離・位置関係で話してしまう、あるいは明瞭さを気にするあまりキツイ音質になってしまっていることなど、オープニングセレモニー,イベント,コンサートなどに参加してみると単に設計担当招待者として聴衆として聴いているのとは比べ物にならない裏方さんの努力を知ることができる。これにはロック,ポップス,歌謡曲などのSRシステムを使用するイベントや演劇などの世界からいきなりクラシックのコンサートホールでのスピーチの拡声,アナウンスなどまったく経験しない、世界の違う環境でのPA,のあり方など課題も多いが一方的な判断だけではなく、こうした裏方さんの苦労をわかった上でわれわれも対応し協力すべきと感じている。

(浪花克治記)

Part7に続く。

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