音響設計の仕事を通しての会館職員のご活躍とご苦労についての感想

日常の設計管理コンサルタント業務を通じて仕事の流れにそって日ごろ感じることを披露したいと思います。
(特に会館職員との関わりについて)

2. 実施設計時点

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この実施設計時点ではハードのコンサルタントいわゆる経験者による主に使われ方を反映したシステムの適正化が主目的である。建築設計事務所に対する技術協力が多いが施主サイドでは知恵袋である。施主側は専門的な舞台知識を持たないための判定基準の尺度として考えている場合が多い。
ここで、両者の意見の対立があったときは少々厄介である。両者が師弟関係の場合はまだ良いとして、経験と立場の異なる場合は両者の間に入って調停する役割を担うセクション、立場の人が必要になってくる。私も一度ならずもそれを経験したことがあるが二度とやりたくないというのが正直なところである。設計どころではなくなるのである。
また,同地域において2件目の会館建設では既設会館の技術者が実際の使用操作からの意見要望を施主側の正式な意見として設計側に提示される場合がある。これもユーザーサイドの意見としてそのまま採用して設計すれば良いと考えられるが、一概にはそうとは言いきれない。広範囲な地域の各地区に同じような性格のホールを建設するならともかく、同地域に性格の異なったホールを建設するな場合は注意が必要である。多目的ホールとコンサートホール、劇場、会議場兼ホール等といった場合である。使用目的に最適なシステムとは何かをひざを交えて話し合う機会こそが大事である。

(浪花克治記)

Part3に続く。

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